多発性筋炎(闘病編その三)

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投薬開始から2週目、入院17日目に突入して行く。


10/23(Fri)


--- 6時、部屋の電気が点灯し長い一日が始まる。 ---


今日は、投薬開始から1週間が過ぎた朝なのだ。


ベットからの起き抜けにビックリ、昨日の良い感じは何処行った?と言わんばかりに体が怠い。


手足がワンテンポ遅れて動く様に怠くて、投薬治療以前の状態に戻った様な体の動きだ。


昨日の「微かだがトンネルの出口に光が見えて来た」と思えたのは、いったい何だったのだろう?


たった一晩の異変に、戸惑いは隠せず呆然とベットに座ってた。


H先生が朝の回診に回って来た。


H先生:「おはようございます。どうですか?」


私  :「昨日すごく良い感じに成っていたのに、一晩で奈落の底に突き落とされたって感じがする程、最悪ですわぁ!!!」


私  :「全身が怠くて、鎧を着た状態に成ってます。」


H先生:「そうですか。強い薬飲んでるからねぇ、副作用の一つかも知れませんね。」


私  :「そうかも知れませんね、解りました。」


しかし、腕の浮腫や腰回りの浮腫は、間違いなく緩和されている感じがする。と言うことは、間違いなく出口に向かって歩いていることには違いないだろうと思う。


「あーーーっ、眠い!」今日も2時間程度の睡眠しか取れていない。この所、寝付きが悪く熟睡できない日々が続く。薬の副作用?で寝れなく成るとは言われていたが、それでは無さそうです。


毎日、体を動かさない状態が続くと、疲れという言葉が体から剥がれ落ちて行くのを感じる。寝るという行動は、疲れを取るた為の大切なイベントだと思っている。


だとすると、疲れていない体は、果たして睡眠を取ると言う行動を要求して来るのだろうか?


それを証明するかの如く、体は日中に睡眠を要求してこないのだ。睡眠が足りていない場合は、知らず知らずのうちに”うとうと”としてしまい「うわ!爆睡したぁ」「気持ちよかったぁ」等と言っている事が自然だ。


依って今回の睡眠不足は、薬の影響より体の疲れの方が大きく関わっていると言っても良いだろう。--- 私的な勝手な解釈です ---





10/24(Sat)


--- 今日も代わり映えのしない一日が始まろうとしている。 ---


「ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ!」誰か体温測定をしたようだ。私も釣られて、体温計を脇の下に挟む。


『カラカラカラ』ワゴンテーブルを押す音が近づいて来た。看護師さんが来たのだ。


今は電子カルテなので、ワゴン毎にパソコンが設置され、何時でも患者さんのデータが閲覧できるシステムに成っている。


そして、検温に必要な血圧計、酸素測定機器、その日の担当患者に必要な機材(採血、薬包)などが並んでいる。


看護師:「おはようございます。お熱計られましたか?」


私  :「7度4分です。」


看護師:「ありがとうございます、変わったこととか有りませんか?」


私  :「別に無いです。」


通常の体温は36度の前半なのだが、炎症が治まっていないのか、まだ微熱が続いている。


看護師:「何かあったら、すぐ言って下さいね。」


と、お決まりの文句を言って、次の担当患者の検温に移動する。



H先生が朝の回診に見える。


H先生:「どうですかぁ?」


はぃはぃ、いつもの合い言葉ですね。


私  :「感じとしたら、依然横ばい状態ですかね。とにかく怠いの一言です。」


私  :「強く握った後の、指の開きが悪いですね。指が戻って来ない。」


H先生:「まっ、気長に行きましょう。気長に…」


今日は、気長に… で終わらせた? それ以上の言葉を待ってても、出てこないのは解っているのだが。


そしてもう一つ、克服しなければ成らない問題が出てきた。


病院食は消化が良い物ばかりで、生野菜も少ない為か便秘が酷い。入院患者の7、8割が便秘で苦労している様だ。


しかも院内は乾燥しているので、水分を多めに摂取するのだが便が固い。汚い話だが、人間の便と言うより羊か山羊の類の便と言った方が想像が付くだろう。


看護師:「昨日お通じ有りました?」


と毎日聞いてくるが、出るわけ無いやろと呟きたくなる。


言えば便秘薬は出してくれる様だ。


腸を活発にする薬、便を柔らかくする薬など、数種の便秘薬を症状に合わせて使い分けているようだが。私には効かない!


腸を活発にする薬(ピンクの小粒)を飲んでもダメ、元々活発に動いている腸で水分が不足しているだけやのに効くわけ無い。


便を柔らかくする薬(白い大粒)は、腸で水分を吸収しにくくする薬で、水分を十分に取る事に依って便を軟らかくする為の薬らしい。


だが、小用で出てしまって「はい、それまで!」お陰でトイレばかり行って、夜は睡眠不足が募るばかりでした。


うーーん! この対策は早く考えないと… しんどい!!!


--- そして今日も、下っ腹が張った状態で終わろうとしている。 ---





10/25(Sun)


--- 6時、最近夜明けが遅くなった様な気がする。 ---


入院して3週間が立つ、夜明けが遅くなってあたりまえじゃないの?(笑)


今日も代わり映えのしない、底に向かってのing的体調だ。


スネと膨ら脛の張りが再発して来ている?為か、一段と足の動きが悪くなって来た様だ。それに、今日は左上腕部の筋肉にも張りが出てきた様に感じる。


私の知らない所で、一進一退の攻防が繰り広げられているのだろうか。良く成って来たと思っても、また症状が悪化していく事を繰り返しているようだから、上向きの兆しが見えたとしても、素直に喜べなく成った自分が居ることに気付く。



H先生が朝の回診に訪れる。


H先生:「どうですかぁ?」


H先生:「変わりないみたいですね!」


顔を見るなり、空かさず返されてしまった。


私  :「はい! 底に向かってます。」


私  :「一段と動きが悪く成って来てますね。」


今日の体調と状態を報告する。


H先生:「ステロイド初めて1週間ですよね? ぅーん!」


H先生:「どこかに、何か隠れてるのかなぁ?」


と、メチャメチャ不安になる言葉を投げかけてくれる。まぁ 陰で先生同士、相談しているより私の場合直接言われた方が良いんですがね。ショックですけど…


H先生:「あと大腸検査だけが残っているんだよね、便の状態では異常は無かったけど、見ないとダメかな?」


私  :「ここまで来たら、やってしまいますか? 安心項目が増えるし。」


実際、安心項目に成るのか成らないのか、検査してみないと解らないのだが不安は取り除けです。


H先生:「F先生、U先生とも相談してみます。」


--- 毎朝の行事が、一つ終わった。 ---


今日は日曜日、院内に静けさが漂っている。


投薬治療が始まってから、免疫力の低下に依る感染防止を理由に院内から一歩も出ていない日が続く。これもストレスに成りかねない。


ストレスは、この病気には大敵。ここでも、ストレスに対しての回避策を考えて置く必要が有りそうだ。


朝一番の、空気が澄んでいる時の散歩位は良いのでは無いかな?と素人は思うのだが…


取りあえず明日、H先生に嘆願してみることにしよう。





10/26(Mon)


--- 遠くに薄明かりが見え始めた、闇の溶け出す時間がやっぱり変わっている。 ---


今日は、週に一度の採血の日だ。


昨日の「22時以降は絶飲絶食」のお達しが有ったので、今は喉が張り付きそうなくらいにカピカピ状態。早く採血が終わって欲しいと願うだけです。


待ちに待った、看護師さんがやって来た。


看護師:「おはようございます、採血させてもらいまーす。」


看護師:「今日は3本です。」


私  :「3本? 今日は5本ちゃぅんや。」


看護師:「5本取りましょうか?」


笑いながら血管の出具合を調べている。


看護師:「ここで良いですか?」


私  :「はーい お好きに!」


採血も無事終了。



H先生が、朝の回診で回ってきた。


H先生:「どうですかぁ?」


私  :「相変わらずですわぁ。」


H先生:「相変わらずですかぁ?」


H先生:「まぁーまぁ〜まぁ〜まぁ〜!」


H先生:「のんびり行きましょう。」


今日は「まぁーまぁ〜まぁ〜まぁ〜!」でかたづけられた。


私  :「朝一番の、空気が澄んでいる時にちょっとだけ公園散歩したらダメですか?」


H先生:「ダメです!」


私  :「えっ! それ一言?」(笑)


業務上良いとは言えないので、ちょっと困った顔でボソッと言ってくれた。


H先生:「良いとは言えないからねぇ、しれーっと出て行って下さい。しれーっと…」


私  :「じゃぁ ゴキブリみたいに、コソコソっと行ってきます。長居はしませんので」


交渉成立で、ちょっと行動範囲が広くなり価値ある交渉だったと言っても良いでしょう。



月曜日の朝と成ると、慌ただしく薬剤師が走り回るのが恒例のように成っている。やはり大腸検査の為の検査入院が目的の患者さんだ。


またこの部屋にも一人やって来た。「一日で退院しろよ」と呟きながら願う。


この部屋の空きベットは、Dベットだけなので必ず隣に入ってくる。しかも、Dベットに来る患者は何故かうるさい奴ばかり。


ここに居ると、この世の中こんなにも自己中が多いのかと感じさせられる。


私より年配の方が多いはずなのに、一室四人部屋と言う感覚を全く認識していないのだ。


咳をするにしても、お茶を飲むにしても、遠慮と言う言葉が見あたらない。カーテン越しに、急に大きい咳を手で押さえもせずにする神経が解らない。


当然の如く「ドキッ!」とするのは当たり前でしょう。しかも、消灯時間過ぎても昼間と同じ行動を取る無神経さ。


その年に成っていれば、社会的立場を経験してきた人が多いと思うのですがね。やってることは、園児以下の子供の行動と何ら変わり無い事だらけだ。


イビキは仕方ないから辛抱するが、夜中のでっかい咳払いでビックリして起きること3回は頂けない。


トイレに起きれば、カーテンを”シャー、シャー”と勢い良く開け閉めし、スリッパは”パタパタ”通路を歩く途中は「でかい声で、ウォッホン」と、どうなってんのこのオッサン。


勘弁しろよなオッサンよー!


結局、2時間程度の睡眠に終わった。はぁ〜、一日で良かった。





10/27(Tue)


--- お散歩(強引に取った)許可後の朝が来た。 ---


部屋の灯りが灯ると同時に、外出用に着替える。相変わらず左手の動きが悪いため、着替えが思うように進まない。


早朝は裏の救急外来の出入り口しか開いていないので、そこから「しれーっ」と出て公園へ向かう。


ふと見ると、前方に緑と白とのツートン色の看板が目に付いた。あれは、ファ○マでは無いの?


あそこまでは公園の一角だと(絶対違うのに…)強引に自分に言い聞かせ、まっしぐらに足を運ぶ。


病院の売店に無い物がやっと手に入る。嬉しさのあまり「つい買いすぎてしまうのは許せ」と言わんばかりにカゴに入れる。


レジに向かうと、待ちかまえたようにファ○チキが出迎える。「よおっ!久しぶり」と声を掛けたくなるが、声を掛けたのは「ファ○チキください。」と店員にだった。


朝からコンビニで三千円以上の買い物するか?普通、と思いながらもダストボックスの横に立ってファ○チキを囓る。


朝からこんな事してて良いのかな?と思いつつも満足な朝の一回目の散歩に成った。癖になりそう!!!



今朝の調子は、アキレス腱上部に張りの兆しが見える。


ただ、左上腕部の張りと、両腕の浮腫がほとんど取れてきた。同時に、体重も減少傾向に成っている。


今日は、U先生が朝の回診に見えた。


U先生:「おはようございます、どうですか?」


今日の症状を説明する。両腕を触診しながら…


U先生:「本当ですね。随分退いて来ましたね。」


私  :「浮腫が取れてきたので、腕が曲げやすくなって少し楽に成りましたよ。」


U先生、笑みを浮かべて。


U先生:「良かったですね。」


私  :「少しずつですけど、前進してますかね。」



今日も大腸検査の為の入院患者が、数人スタッフに案内されている。


運良く、今日はこの部屋には誰も来なかった。


一昨日の思いは、もうしたくない。だが、眠れない日は続きそう。



H先生が顔を出してくれたが、表情が硬い。


H先生:「昨日の、採決の結果出ましたよ。」


CK値1489(2009-10-19)→1480(2009-10-26)全く変わらずの横ばいですか、なるほど表情が硬い訳だ。


私  :「自分の感じる状態と一致してますわ。」


私  :「良く成っている感じが全くしないから、そのまま数値に出てるみたいや。」


H先生:「薬初めてまだ10日やから、これからですよ。」


そう言って部屋を後にしたが、普通は1週間程で有る程度の結果が出ている様だが、私の場合は思うような結果に結びついていないようで、多少困惑状態なのかも知れない。





10/28(Wed)


--- またこの時間(6時)に起きて居て、部屋に灯りが点くのを見ている。 ---


昨日の感動をもう一度って? 今日もしれーっと出て行く。


「おはようございまーす。」守衛さんに挨拶は忘れない。


例の如く、公園に向かって足を進める。「あれっ? あそこに有るのは○Kでは…」


道を挟んで両側にコンビニが有った。今日は○Kに行ってみよう、と言うわけで○Kも公園の一角にしてしまった。(笑)


買い物も無事終了。


続いて朝の恒例、看護師さんの検温も終わる。


今朝の症状は、両腕の浮腫は取れたと言っても良いだろう。だが、依然アキレス腱上部とスネの横の筋肉は緊張状態が続いている。


そして、両手の指も開きが悪い。



H先生が朝の回診に見える。


H先生:「おはようございます、お変わり有りませんかぁ?」


私  :「腕の浮腫が取れたようですね。」


触診しながら…


H先生:「あっ 本当に、もう普通ですね。」


私  :「腕が凄く楽に曲がるように成ってきましたよ。」


H先生:「良い傾向です、頑張りましょう。」


H先生:「あ それと、今日レントゲン入っているので。」


薬の副作用による、骨密度低下の検査らしい。


レントゲンの結果は、普通より上だったようです。私の体は、年齢よりまだまだ若かったのに悔しい限りです。



大腸検査の為の検査入院患者が来た。


この部屋にも一人やって来た。「はぁ〜また来たか!」


うわぁっ! このオッサンもうるさそうな感じがする。


正しくその直感は大当たりで、この後に悲劇をもたらすとは誰が考えただろう。


暫くして看護師さんがやって来た。


看護師:「点滴させて頂きますねぇ。」


看護師:「少しチクッとしますよ。」


ここまでは、普通の流れで来ていたが…


突然でかい声で「イタッ! イタイ、痛い!」と叫んで手を動かしたらしく、血管を傷つけたようだ。


看護師:「ごめんなさい、そんなに痛かったですか?」


オッサン:「もう、痛いわぁー!」


と凄い剣幕で口を開いた。


この看護師さんは、私も採血を受けた事のある看護師さんで、決して下手でも何でもない看護師さんなのです。なのに何故?


看護師:「そんなに痛かっがられるとは思わなかったから。」


看護師:「動くと針が刺せないので、今度は動かないで下さいね。」


看護師:「ここを持ってて下さい。」


と言って、ベットの柵を手すり代わりに持たせたようだ。


看護師:「少しチクッとしますよ。我慢して下さいねぇ。」


オッサン:「うぅーーー!!!」


と言いながら、今度は必死に耐えているようだ。


看護師:「はい、終わりましたよ。」


オッサン:「わし、痛がりですねん。」


はぁあああ?????? それにしても、痛がり過ぎやろう!!!!! 


看護師さんが出て行くのと入れ替わるように、付き添いできていた奥さんが入ってきた。


奥さん:「点滴して貰ったの?」


オッサン:「うん痛かったわ、あの看護師。」


えっ! なんで? 言ってることが理解できん「アホちゃうん、このオッサン。」と思わず呟いた。


今度は、主治医がやって来た。普通大腸ポリープを摘出したとしても、主治医自ら来ることは無く看護師だけの対応のはずなのだが。


多分、検査中もこの調子だったのでは無いの? だから主治医自らが、心配で来たのではないかと思う。



=== このオッサンのこと書き出したら止まらなくなった、もう少しお付き合い下さい。 ===



主治医が経過説明と、ポリープ切除の為一日入院を告げて術後の調子を聞いた。


主治医:「お腹、痛いところは有りませんか?」


オッサン:「お腹は痛いところ無いですわ。」


オッサン:「ちょっと首が、寝違えたのか痛いんですわ。」


ちょっと待てーーー! 今度は、寝違えた首? はぁい?


主治医:「痛いのどの辺ですか? この辺? この辺?」


と触診している。耳の後ろ辺りに差し掛かったときのようだが


オッサン:「その辺ですわ。」


主治医:「この辺ですか? 耳から来てるかも知れませんね。」


主治医:「一度、耳鼻科で検査して見ましょうか。」


主治医はそう告げて、検査予約のために部屋を出て行った。


今度はオッサン、何をトチ狂ったのか「痛いのん、そこちゃうねん、ここやねん」と奥さんに訴えていた。


まったく、ガキの会話聞いている見たいだ。多分検査するのが嫌なだけなんだろう。


トイレ行くのにベットから起き上がろうとして「痛たたあー!」、手を貸してあげようと奥さんが体に触ると「痛い、イタイ、そんなんしたら痛いやんかぁ」と、部屋中に大音響が響き渡る。


後はこの調子で、面会時間終了まで続いた。


20時、面会時間終了して奥さんが帰宅した。


--- 21時消灯、ここからが最悪の一夜が始まった。 ---


普通消灯すると、トーンを落として成るべく音を立てないように気をつけるものだが、予想通りこのオッサンただ者では無かった。


昼間と変わらぬトーンで「がぁー!」「あ゛ー!」「お゛ー!」等の濁音の付いた咳払いなのか、はたまた唸り声なのか解らない野獣の声を発するのだ。


トイレに行くのか、ベットから起き上がった。あれっ? 痛いの一言もなく立ち上がったようだ。


昼間の、奥さんが居るときの痛がりようは一体何だったんだ? 意味解らんし?


カーテンを”シャー、シャー”と勢い良く開け閉めし、トイレへ向かった。前回の患者と同じく、スリッパは”パタパタ”通路を歩く途中は「でかい声で、あ゛ー!」どうなってんのここに来るオッサン等は。


落ち着いたのか、寝る準備に入ったようだ。「そう、早く寝てくれ。」と呟く。やっと静かに成るなとホッとしたのも束の間だった。


寝たら、今度は高イビキかよぉー! はぁー勘弁しろーーーっ!!!


23時、イビキが静かになったので、この間に寝ることにした。そしてウトウトしてきた矢先の出来事だ。


今度は、寝返りを始めた。まぁ 誰でもすることなんだが、このオッサン人種が違うのか動きが速い。子供が突然寝返り打つときの感じに近い。


「ガサッ、ガサッ!」布団の音と「ギシッ、ギシッ!」ベットの軋む音が突然耳元でして来るのだ。


しかも、これが20〜30秒に一回程度のペースで、次のイビキをかきだすまで永遠続くのだ。


1.5mも離れていないベットで、カーテンが2枚のみの空間でこれを続けられると非常に困る。ホテルであれば、間違いなく壁を蹴っているだろう。


30分程度、辛抱して目を閉じていたが寝れるわけ無い、絶対に寝れるはずがないと確信した途端ベットを抜け出した。


携帯とPSPを持って、ナースステーション横にある待合室に行き、ソファーに腰を下ろす。参ったぁ!


完全に寝入ってしまうまで、ここで時間を潰すことにした。


2時、巡回の看護師さんに聞いたら「静かでしたよ」と言っていたので戻って寝ることに。


おっ! 確かに静かだ。今の内に寝てしまえとベットに入ると、誰かが後ろから頭を引っ張るようにスーと意識が遠のく。


もう少しで熟睡に入る、と言うところで何の嫌がらせか、また寝返りを打ち出したのだ。いつまで続くこの寝返り…


2時30分まだ止まらない。暫くしてイビキをかきだした、と同時に私も眠りについた。


「痛い!」突然部屋に響き渡る。ドキッとして、当然飛び起きた私の心臓はバクバクしてる。思わず「うっさいなぁー!」と吐き捨てたが、当のオッサン夢の中に入っていて聞いていなかった。


前回の患者の時と同じく、今度は「痛い!」で3回も夜中に起こされてしまったのだ。心臓に悪い。


気がついたら、待合室のソファーに腰を下ろしていた。


結局、まともに寝たのは1時間程度だった。最悪、最悪、最悪、最悪、最悪





10/29(Thu)


--- 今日の顔は動物園、二匹の熊がいる。 ---


最悪の一日がスタートする、完全なる睡眠不足のままで。


すっきりするために、熊をつれて洗顔と歯磨きに洗面所へ直行するが、二匹の熊は何処へも消えてはくれなかった。


そして隣のオッサンと顔を合わす「おはようございます。」と挨拶を交わす私は、やっぱり大人だねぇ!


検査入院ですから、今日退院するのは解っているので辛抱出来ただけですが… なにか?


今日の体調は… 睡眠不足は置いといて。


依然、指の動きに関しては、開きが悪い状態が続いているが、アキレス腱部分の張りは少し和らいだ感じがする。


徐々にだが、良い方向に向かっているのかも知れないが、見えない所での一進一退の攻防が気になる。



H先生が、朝の回診に見えた。


H先生:「おはようございます。今日の調子は?」


今日の体調を説明する。


H先生:「徐々に、薬が効いてきてる見たいですね。」


H先生:「どうです?寝れてます?」


私  :「睡眠不足ですわ、しかも最悪。」


H先生:「ステロイドは興奮作用が有るからね。うん。」


私  :「そうじゃ無くって…」


空かさず隣を指さして。ジェスチャーで返す。


H先生:「あぁ〜 そうですか〜 まぁーいろいろ有るからね。」


私  :「そりゃー いろいろ有りましたよ。えぇえぇー!」


朝一から、非常に不愉快な報告をする事に成ってしまった。



隣に看護師さんがやって来た。


看護師:「点滴させて頂きますねぇ。」


適当な血管を探しながら…


看護師:「ちょっとここ腫れてますね。」


オッサン:「昨日の看護婦さんが、失敗しよってん。」


ぇええええーーーーーっ! そっち? なんで???


自分が動いたのは? 無し? どっか消えたん?


看護師さんの不手際で処理してしまったよ、このオッサン。信じられへん!


看護師:「少しチクッとしますよ。」


オッサン:「私、痛がりですねん、痛くないところにしてやぁ。」


なんちゅう会話や、針刺すんや痛いに決まってるやろ、痛くないところ有ったら、子供はみんな泣かへんちゅうねん。


看護師:「ここは多分痛くないと思いますから、ここにしますね。」


看護師:「動かないで下さいね。」


オッサン:「痛、痛い!」


今度は、多少頑張ったようだ。やれば出来るやん、このくそガキ親父と呟いた。


看護師が点滴を終え、部屋を出て行った。


入れ替わるように、今度は主治医がやって来た。


主治医:「おはようございます。まだ痛みますか?」


おっさん:「痛くてあまり寝られへんかったわ。」


えっ! 誰が? 私のこと?


主治医:「昨日の耳鼻科の検査では、&#¥※%にも異常無かった様ですね。」


主治医:「ちょっと触らせて貰っても良いですか?」


多分、首の辺りを触診しているのであろう。


主治医:「ここ痛みますか? ここはどうですか?」


主治医が触る度に「痛い、痛いの連発をしている。」


主治医:「そんなに痛いんやったら、帰れませんね?」


はぁ? たかが寝違えで、入院だ? 勘弁しろよな!


カーテン越しに、聞きたくもない会話が進んでる。同時に、今晩も又悪夢が続くのが確定した。



闘病日記が、オッサンの為に何のこっちゃ解らんように成ってしまった。



突然F先生が顔を出した。多分前回の採血の結果で、CK値の下がり方が気に入らなかったのだろう。


F先生:「どうですか? もう一つ良くなって居ない様ですね。」


F先生:「便の検査では問題なかったけど、念の為に残ってる大腸検査もしましょうか?」


F先生:「これで全て検査は終わってしまうので、安心の為にやっておく方が良いと思うけど。」


私  :「そうですね、ここまで来たらついでにやってしまいましょうか。」


急遽 11/02 に検査日が決定した。


--- 21時、悪夢の消灯時間がやって来た。 ---


ここから先、完全なる昨夜のコピーが始まった事は言うまでもない。


静けさの中、看護師さんの笑い声が時々待合室まで聞こえてくる。


その笑い声に相槌を打つかのように、スリッパの音が近づいてくる。


姿を見せたのは、同室の糖尿病で入院しているY田さんだった。


私  :「寝れないんですか?」


Y田さん:「薬(眠薬)飲んでんけどな。」


この眠薬は、効き始めてから2時間程度の効力しかない薬なので、直ぐに寝れないと意味がないのである。


また新しいスリッパの音が近づいてくる。


今度は、隣部屋の急性アルコール中毒で運ばれて来たと言うY野さんだ。


そうです、何時しか夜の待合室は、私とY田さん、Y野さんの溜まり場に成っていたのでした。


ただ今晩の救いは、2時間半の睡眠が取れたことだろうか。





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コメント(4)

夜中の待合室や喫煙所は入院患者の溜まり場ですよねw
頭に来るのが、若造がゴミをキチンとゴミ箱に捨てないこと。
灰皿の上とかに平気で紙パックジュースを置いていく。
その場に居れば注意するけど、行ったときにその有様だと・・・

日本の躾は崩壊してますよ本当。
今のオッサン連中の躾が足りなかったんでしょうね。
その下の世代は更に酷い有様ですわ。

入院生活も変なのが混じってると余計に憂鬱ですよね。。。

その通りですね、何でこんな物がここに?正しく場違いな物が…
それが普通に成って来ているのがショックです。
ゆとり教育だの、馬鹿なことやって来たツケが、ここに来て出て来たんでしょうね。
日本の未来は???

お疲れ様です。

私が登場してないです。
ほら、オレがオレがの私ですから…。(苦笑)

更新ある度に、と言うよりほぼ毎晩覗いています。
メールなどのやり取りにはない、お話や赤裸々とも言えるご自身の心境などは同じ病と闘う方々に心強いメッセージとなると思います。
ついつい時間をかけて読み込んでしまっています。

今までに無いほどの人生最大の案件となってしまったと思いますが、メゲずに頑張って下さいね!
早く良くなる事を心より願っていますよ!


すろ吉

やっとお出ましに成りましたね、すろ吉さん。
すろ吉さんの出番は、ここでは有りませんよ。
途中で登場させると有り難みが薄いので、最終の集結でタップリと登場して頂こうと考えています。
今回は、身内以上に励まして頂いたり、暇してるんじゃ無いかとメールのやり取りで相手して頂いたり、至れり尽くせりでした。
VIPには、其れなりの所で登場して貰わないとね。感謝!感謝!です。

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