多発性筋炎(闘病編その四)

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投薬開始から3週目、入院24日目に突入して行く。



10/30(Fri)


--- 6時、今までに味わった事の無い長い夜が終わって、今度は苦痛の一日が始まる。 ---


昨日同様、熊をつれて洗顔と歯磨きに洗面所へ、二匹の熊はパンダに変わりつつあった。


今日の体調は…


今の私の最大のイベントは、シャワーだ。腕が自由に上がらない、力が入らない事で、体や頭がまともに洗えない状況に成っていた。


しかも、出てきた時には「はぁ、はぁ」「ぜぇ、ぜぇ」の息切れ状態。オマケに翌朝は、けん怠感の固まりに成っていたのだ。


だが、今朝はそれがあまり無いように感じる。


それに早朝の「しれーっ」と出て行く散歩でも、息切れが少なく成って来たようにも感じる。


全身が怠いのは、筋肉が落ちているので仕方がないが、息切れが少なく成った分だけ動きが楽になる。


体温も37度台の微熱から、36度台の私の平熱に近づいて来ている。一進一退のなか、良い兆しで有ることは間違いないだろう。



H先生が、朝の回診に見えた。


H先生:「おはようございます。どんな感じですか?」


私  :「腕の浮腫が退いてから、微熱も下がってきたし、息切れも少なく成ってきましたね。」


H先生:「そうですか。良い傾向ですね。」


私  :「ですね。」


H先生:「頑張りましょう、先は長い。」


私  :「それって、エールに成って無いんやけど。」


笑みを浮かべながら、次への回診に向かう。


回診で滞在する時間が、改善の兆しと相反する動きに成ってきたことが嬉しく思えてきた。


睡眠不足を解消するために、日中に寝ようと思うのですが、部屋の掃除が来たり看護師さんが慌ただしく出入りする為にそうも行かないのである。


隣に主治医がやって来た様だ。


主治医:「おはようございます。まだ痛み有りますか?」


おっさん:「まだ痛いですわ。」


よう言うてるわ! どこまでがホンマなんか解らへんわ。


引き続き、最悪のお泊まりのようです。


この夜は、鎮痛剤のお陰でしょうか「痛い」で起こされる事は無かったが、寝返りの音で寝せて貰えなかったでは何の意味も無い。


「早く退院しろ!」と念仏のように唱えるのが、今の私に唯一出来ることでしょうか。


そしてこの夜も、誰から誘うことなく私とY田さん、Y野さんの三者会談が行われたのは言うまでも無い事だった。





10/31(Sat)


--- 今日は、パンダを連れた一日が始まる。 ---


寝不足3日目とも成ると、多少疲労感が漂う。


首にタオルを巻き、コップを片手に歯磨きしながら洗面所へ向かう。


毎日の事で気が付かなかったが、歯ブラシを持つ手が軽やかに動いているのに気づいた。


数日前までは指先に力が入らず、歯磨きすら意のままに成らなかったのが、健康な時には程遠いが少しずつ力が戻りつつあるのを感じる。


そしてもう一つ、新たに気が付いた事があった。


以前は、直立不動体制では足が20cm程上がるが、前屈体制では2〜3cm程度しか上がらなかったのだが、今は前屈体制でも15〜20cm程度まで上がるように成っていた。


歩くときの足の上がりに、差ほど良く成ったと言う感覚が無かったので、全く気づかなかったのしょう。


看護師さんが、朝の検温に回ってきた。


慌てて体温計を脇の下に差し込む。


看護師:「おはようございます。お熱計られましたか?」


私  :「今、計っているところです。」


看護師:「じゃ 後でまた来ます。」


と言ってY田さんの所へ回って行った。その後を追うように「ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ!」と体温計の測定完了アラームが鳴り響いた。


看護師:「いま、何か聞こえましたね。」


私  :「36度7分です。」


看護師:「ありがとうございます。」


えっ! カーテン越しに検温が終わってしまった? 良いのかな、これで…


と思いきや、戻ってきて血圧と酸素濃度を測って帰って行った。


やがて、お隣さんの奥さんがやって来た。


途端に、でかい声でわがまま放題言い出す。


その辺のガキより立ちが悪いんじゃ無いの? 良く何十年も辛抱できたもんだ。奥さんに脱帽です。


そしてこの日も奥さんが帰るまで、こんな調子が永遠続いていた。



この頃少し症状が落ち着いてきた為か、土日は先生の回診が夕方に成ることが多くなった。


暫く休みも取っていなかった様なので、ここらでのんびりする事も良いのでは無いのかな?



H先生が夕方の回診で廻ってきた。


H先生:「調子はどうですか?」


今朝、気づいた事を告げた。


H先生:「良くなって来てる見たいですね。良かった。」


私  :「少しずつですが、良い方に向かっているのは間違いなさそうですね。」


H先生:「まぁ、まぁ、まぁ、少しずつで十分、先は長い事やしのんびり行きましょう。」


この先生は、私に対して意外と楽観的な対応をしてくれる。私自身もこの先生とは、そんな対応を心掛けて来たからだ。


病気の性質上、堅苦しい対応は神経質に成りかねない。それより冗談交じりにでも本音を言ってくれた方が、私にとっては気楽な気持ちで聞く事が出来るからだ。


その意を組んでくれたのだろうか? この先生の地の部分なんだろうか? 多分、私は後者の方であろうと解釈している。


それより今は、睡眠不足の方が深刻な問題だ。


今日と明日が土日と言う事で、退院は早くても月曜と言う事になる。それまで睡眠不足は続くのだから、私に取っては大問題な訳で頭が痛い。


眠薬をもらったとしても、2時間程度しか効かない軽めの薬なので、鎮痛剤の効かない私に効果が有るとは到底思えない。


しかも、現在投与されている薬がキツイのに、これ以上の薬物の摂取は頂けない。そうなると、自力で寝るしか方法は無い様だ。


あー! 参ったなぁー


静かな時を狙って、ベットに潜り込むしか方法は無いのかな。それしかないわな、もう諦めたどうでも成れ!


今は、初日のような突然の大声が無い分、寝るタイミングも多くは成ったが、昼と同じように物音を立ててトイレに行ったり、ベットに上がるのだけは勘弁して欲しいな。


周りのことを全く気に掛けない、こんな自己中が同室に居ると闘病以上の戦いに成るのかも知れませんね。


今宵は、夜中の徘徊3人組の集会が、申し合わせることなく3度も開かれた。寝るのに、苦労しているのは私だけでは無いのです。


私の場合は、ちょっと理由が違いますがね。




11/01(Sun)


--- 待ちに待った、夜明けがやって来た。 ---


白々と明けていく景色を、窓越しに見るのが日課に成っている。向かいの公園には、早くも犬の散歩で人が歩いて居る。


長袖のセーターだろうか? 暖かそうな上着を着ているところを見ると、朝晩はかなり冷え込んで来たのだろうと直感する。


院内にいると、空調で一定の温度管理されているので、未だにTシャツ姿だ。「寒くないの?」と聞かれることしばしばだが、日中は窓越しに差し込む日差しで汗ばむ程に暖かいのだ。


まぁ こんなに長期戦になるとは思っていなかったので、長袖なんてパジャマ以外持ってきていないのが本音です。


今朝の調子は…


腕の調子が今一、昨日より動き悪い様だな。一進一退、毎日ころころ変わるので、朝起きて動くまで解らないのが難儀だ。


同じ多発性筋炎の患者さんの、闘病中の症状を知ることが出来たらと思うのですが、私の場合症状が他の方と違うので参考に成らないのだ。


だからこの病院の先生方も、新たな多発性筋炎の症状を見ることが出来たのは幸運だったのかも知れない。




人も動物と変わりないな? そんな事をふと考える。


毎日同じ事を繰り返すと、条件反射の如く行動を起こしているのに気が付く。人間ではこれを、習慣とか格好いい言い方をしているだけで、何ら条件反射と変わらないんでは無いだろうか。(笑)


6時に成ると、空かさず首にタオルを巻いて、歯ブラシとコップを持って洗面所へ向かう。何気に気づけば、右手は既に歩きながら歯磨きをしているではないか。


そして洗面所から戻ると、決まって体温計を脇の下に挟んでいる。一連の動作のように…



それにしても、休診日の一日は長い。何のイベントも無いので退屈この上ないのだ。


休日は、看護師さんの人数も少ないので多忙な様で、平日みたいに顔を出してくる事も少ないし「外来から呼び出し来てます」のお呼びも掛からないので時間を持て余すのだ。


増して外にも出れない私は、尚更辛いのだ。



H先生が夕方の回診に訪れる。


H先生:「どうですかぁ? あっ 変わりない!」


返答するまでも無く返されてしまった。


私  :「えぇ 相変わらずの一進一退です。」


H先生:「明日、大腸検査入りましたよ。」


私  :「この前F先生来て、速効で決まりましたよ。」


H先生:「まっ これで全て終わるね。」


H先生:「最後だ、頑張れ。」


と言い残して、Y田さんの所へ廻っていった。





11/02(Mon)


--- 今日も、二匹のパンダと共に過ごす一日に成った。 ---


今日は、週に一度の採血の日だ。


今回も「22時以降は絶飲絶食」のお達しがありった。今回も喉がカピカピ状態で朝を迎えた。


『カラカラカラ』とワゴンの音が近づいて来る、看護師さんが来た。


看護師:「おはようございます、今日は採血ですよぉ。」


ワゴンの上に、既に3本準備してあるのに改めて聞いてみる。


私  :「今日3本ですか?」


看護師:「はい、3本ですよ。」


ゴムで上腕を縛りながら、血管の出具合を調べている。


左腕は、まだどこかに筋肉の張りが有るのか、血行障害が有る様で血管が浮き出ていない。


普通であれば「うわっ! 気持ち悪い。」と言われるまでに血管が浮き出ているのにそれがない。


看護師:「ここで良いですか?」


私  :「はい どこでも」


血管の出は悪くても、血液の出は快調で直ぐ終わってしまった。



H先生が、朝の回診で回ってきた。


H先生:「おはようございます、採血終わりました?」


私  :「はい、朝一番に。」


H先生:「今日、大腸検査ですよ!」


H先生:「ちょっとキツいけど、頑張ってねぇ。最後だ、最後。」


私  :「はいはーぃ、頑張りますよ。」


9時を回った、そろそろ薬剤師がやって来るころだ。


カーテン越しに、大腸検査の同行を聞いてきた私は、ほとんど流れが解っているので説明も要らない位だ。


薬剤師:「おはようございます、今日は大腸検査ですね。」


薬剤師:「2つのお薬を飲んで貰います。」


と言って、小さな杯程度の薬と、袋に入った2リットルの電解液(ムーベン)の二つをワゴンの上に置いた。


薬剤師:「初めに、この腸の中の泡を消す薬を飲んで下さい。」


小さな杯程度の薬の方を差し出した。一気に飲み干す。


薬剤師:「こっちは腸の中を綺麗にする薬です。」


今度は、袋に入った2リットルの電解液を差し出す。


薬剤師:「こちらは200ccを15分かけて飲んで頂きます。」


2リットルなので、全てを飲み干すのに2時間30分は掛かる計算になる。これが結構辛いのであった。


味は多少しょっぱい感じで、レモン水が混じった電解液と言って良いだろう。


薬剤師:「ちょっとしょっぱいので、途中でお茶かお水なら飲んでもかまいませんよ。」


薬剤師:「飲み始めて1時間か1時間半程したら一回目のトイレに行きたくなると思いますので。」


薬剤師:「何回か行っていたら、薄い黄色の水みたいに成ってくるので、その時は看護師呼んで確認して貰って下さい。」


薬剤師:「歩いた方が、腸の動きが良くなって出やすく成りますよ。」


私  :「はい、解りました。」



薬剤師が、通り一遍等の説明をして部屋を出て行った。


4杯目を飲み干し、1時間が経過したがまだお腹の具合は何ともない。6杯目を飲み干すが私には似付かず、お腹の方は頑固でまだまだのようです。 ん?なにか問題でも?


7杯目を飲み干す、ここでやっと催してきた。空かさずトイレに駆け込む。


8杯目を飲み干すころからは、怒涛の如く催してくるのであった。


そして最後の10杯目を飲み干した。トイレも5回目を数えるが、まだまだ綺麗な状態からは程遠い感じだ。


7回目のトイレが終わった。同時にムーベンが無いので水を追加で飲む、そうしないとムーベンが体内から全て出たとしても、腸の中が綺麗になっている保証がないからだ。


8回目のトイレに行く、どうなっているのか全然綺麗に成ってくれないのだ。そしてここから苦痛が始まろうとは、思っても見なかった。


心配通り9回目が催して来ない、水を飲みに行く6杯目を飲み干した頃にやっと来たのだ。


結果はダメだった。次は12杯目またまた水を飲む、200ccのマグカップなので追加で水だけを、既に2.5リットルは飲んだ形になる。


ここまで来ると、みずを飲んでも尿として出るだけで、後ろまで回ってこない。


15杯目の水で腸の中を洗浄できたが、少量しか排泄されなかったので、それ程綺麗に成らなかったようだ。


検査の時間も迫っており、看護師さんも「仕方ないですね、これで行きましょう。」と諦めてくれた。


人によって、腸の長さも違えば襞の数も違うので、私と同様になかなか綺麗に成らない方が時々居るようです。


検査室には、何故か車いすで向かう。これも、私にとって初めての経験なのだ。


検査室に入って行く、中央に診察台が見えた。


看護師に:「パンツ履き替えて、ここの上に上がって下さい。」


と、診察台を指さした。


検査用(穴あき)パンツに着替える。尻の部分だけ穴の開いたパンツだ。そして診察台に上がった。


いよいよ始まる、未知の世界。滑りを良くするために何かを塗った。


医師:「じゃ始めますね。」


内視鏡が入って来た「うぅぅ、俺の処女が…」訳の解らない事を考えつつ、腸が膨らむのを感じた。


ガスを入れて腸を膨らませ、腸壁を見易くするためだろう。しかしこれは痛いな、腸が張り裂けそうな気がする。


おまけに、腸の膨らみ方が悪いと、手で押さえてガスを移動させた。張り裂けそうな痛みがする腸を手で押さえるか普通、これ結構なガマン大会に成りそうだ。


しかし、内視鏡が腸肌に強く当たったり、擦れる感覚は無く上手な先生の様だ。


それもそのはず、H先生が一番上手な先生に当たる様にと、手筈を整えて予約を入れてくれていたのだった。


医師:「これ、どうしようかな?」


ポリープが有ったのだろう、取るか取らないか思案している。


医師:「小さいから置いておこうか。」


医師:「ぅーん これも取る必要無いけど…」


えっ! 2個もある? と内心思ったが、迷っている所を見ると、良性ポリープだろう。


医師:「こっちの、大きい方だけ取りましょうか。」


と言って、結果1個摘出を行った。


大腸検査も無事終了、結果は後日と言う事で、車いすで病室に戻る。


看護師:「これから1時間は安静にしていて下さいね。」


看護師:「後で血圧計りに来ますので。」


と言い残して病室を出て行った。暫くして戻って来る。


看護師:「血圧を計ります。」


看護師:「お腹痛くありませんか。」


私  :「大丈夫です。」


看護師:「何かあれば、直ぐ呼んで下さいね。」


今日の一大イベントが終了した。そして水を飲む事が、この上なく辛い事をこの身で実感した日だった。



H先生が、顔を出しに来てくれた。


H先生:「すべて終わりましたね、もう見るとこ無いよ。」


私  :「この検査、二度と嫌だね。トータル5リットルも飲んだよ!」


ニヤリとしながら…


H先生:「でも痛くは無かったでしょ。」


私  :「お陰様で、上手な先生で良かった。H先生に感謝です。」


H先生、ちょっと誇らしげだ。


H先生:「採決の結果出ましたよ。」


CK値1480(2009-10-26)→1053(2009-11-02)下がったには、下がったけど喜べる数字は無かった。


私  :「3桁無理だったか、ちょっとショック。」


H先生:「もう少しでしたね、まぁまぁ! これからですよ、これから。」


私  :「まだ1ヶ月も立っていない事だし、仕方ないよな。」


しかし「これからですよ、これから。」が、合い言葉のように多くなったな!



--- そして今晩も、悲惨な夜を迎え撃つ事になる。 ---





11/03(Tue)


--- 文化の日の朝が明ける。 ---


今朝は、昨日の大腸検査の疲れがズッシリと乗し掛かってきた。


昨日、電解液(ムーベン)を飲み始めてから検査が終わるまで、ほとんど立ちずくめか歩いていた為に、足が棒の様に成っているのだ。


歯磨きと洗顔に洗面所へ向かう、つま先が上がっていないのか、途中何度となく躓きそうに成る。


今日は一日、辛い日に成りそう。体に鉛が巻かれたようだ…


朝の散歩なんてとんでも無い、こんな日は温和しくしておくに限る。


今日の体調は…


最悪の一言!


救いは今日が祭日と言うことで、何のイベントも無い分動かなくて良いことだろう。


ただ一つ、シャワーを浴びたい。


シャワーの使用できる時間帯が、曜日に依って男女で決められている為、大腸検査後シャワーを浴びることが出来なかったのだ。


男は、月水金が 8:30 〜 14:00 迄の 30分刻みで、火木土が 14:00 〜 19:00 迄の 30分刻み、日曜祝日は 8:30 〜 14:00 と成っているのだ。


私の場合、体が自由に動かない為30分程度の時間で入るのは無理に近い。今日は体だけとか、頭だけとか決めて入らないと時間超過してしまう。


その為、比較的ゆっくり入れるのは、火木土の 18:30 〜 19:00 迄の最終に成ってくる。 18:00 から夕食が始まる関係で、18:00 からの予約が殆ど無いので好都合なのです。


食事を早く済ませ、速効で入ると40分程度の時間が取れるからだ。たかがシャワーだが、今の私にとっては一日の中での最大イベントなのです。



H先生が夕方の回診に訪れる。


H先生:「変わりないですか?」


私  :「変わりないです。」


私  :「でも朝は、大腸検査の影響でしんどかったわぁ。」


私  :「歩き過ぎて、足が上がらへんかった。」


H先生:「そうねぇ! 動いていた方が、腸の動きも良いからね。」


まともに歩けるように成ったのは、夕方近くに成ってからだろうか。


H先生:「大腸検査の結果、また見ときますね。」


H先生:「まぁ、まぁ、まぁ、まぁ〜 多分何ともないと思うけど。」


この所「まぁ、まぁ、まぁ、まぁ〜。」で終わらす事多く無いかい? 先生!



--- そして21時がやって来る、眠れない日は何処まで続くのか。 ---


今夜は、Y野さんの姿が見えない。久々に爆睡しているようだ。今宵の集会は、二人で行うことに成った。


眠くなった方が先にベットに向かうまで会合は続くのだが、馬鹿笑いしているので目は覚める一方なのだ。


闘病生活だからこそ楽しく過ごさないと気が滅入る。楽しい闘病生活を送る為には、こんな関係の知人を持つことが、どれだけ有意義な意味を持つかは、言わずとも知れた事でしょう。


関係を築くのは簡単なもの、初めにこちらから挨拶をするだけである。そして気軽に挨拶が交わせるように成ったら、今度は話しかける。但し病状には触れない方が良いかも。その内、聞く機会も出てきますので。


「転んでもタダでは起きるな!」の精神、闘病生活だからこそ得られることも沢山ある。


ここには、いろいろな病状の患者さんが沢山いる。話をすることに依って、今まで知り得なかった病気に対する症状を知ることが出来た。


それに依って、今後の自分の健康管理に大きく役に立つことは間違いない。


何事もプラス思考で行くことが大切なのかも…





11/04(Wed)


--- 今朝も夜が明けて行くのを見ている。 ---


たまには部屋の電気の点灯が眩しくて、起きたいものだ。


今日は行くぞー! 朝一の外出。


その前に、速効で洗顔と歯磨きを済ます。


「おはようございまーす。」守衛さんに挨拶。


もう大分涼しく? ん? 寒く成って来た。


今日から、リハビリを開始する事に成っているので、タンパク質とカルシウムの補給にちょっとコンビニへ。


病院食だけでは、絶対足らないはずだ。維持するだけなら良いかも知れないが、私の場合は筋肉の再生もしないと成らないのに、普通のカロリーでは足るはずも無い。


チーズ、牛乳、ソーセージ、ビーフジャーキー、チキンナゲット、etcを買い込んだ。ただ食いたいヤツだけを買った様な気が、しない訳でもないかも。(笑)


病室には冷蔵庫が無く、保冷庫のみなので傷みそうな物が置けないのだ。


買い物も無事終了。


今日の体調は…


足の怠さは、昨日の余韻だが、スネの横の筋肉は緊張状態が続いている。これが少し気になる。他の筋肉は、柔軟さを取り戻しつつ有るのに、スネの横の筋肉と腹筋に付いては未だ緊張を保った状態なのだ。



H先生が朝の回診に見える。


H先生:「おはようございます、お変わり有りませんね!」


私  :「き、決めつけ?」


H先生:「あったら困るから。」


私  :「そりゃそうやけど…」


私  :「スネの横は、未だに緊張している感じかな。」


スネの横辺りを触診しながら…


H先生:「ぅーん?」


あっ! 固まった。


H先生:「…」


やっぱり受け流されてしまったようだ、それも仕方ないのかも知れない。何度も言うようだが、ここでの私の症例は今まで経験したことが無いようなので、何にかもが初めての治療と同じと言っても良いだろう。


だから、物差しに出来る事例が見あたらないんだと思う。仕方がないよな! とは言っても、私には大きな不安の材料でしか無いのですがね。


どうせ私は、まな板の上の鯉。どうにでも料理しろってか?



リハビリの担当の先生がやって来た。


担当医に、持久力アップの為のリハビリを、と言う依頼でカリキュラムを作成する為、問診に来たようだ。


両手、両足をいろんな形で動かしての動作確認をし、各筋力の低下具合がどの程度進行しているかを現状把握しているようだ。


明日から、1Fのリハビリステーションでリハビリを開始することに成った。



ここでちょっと嬉しい情報が、隣のオッサンが退院する準備を始めている。やっと今日から、ゆっくり寝る事が出来そうだ。


良かった、良かった。


--- 21時、一斉に部屋の灯りが消える。消灯時間が来た。 ---


テレビを見ながら、眠なるのを待つ… が、一向に眠く成ってこないのだった。


お隣さんのお陰で、夜行性に変貌しつつ有るようだ。「オッサンの置き土産だなこれは…」と呟く、最悪やん。


まぁ その内寝るだろうと、夜中の徘徊に出かける。(意味解らん行動やし)





11/05(Thu)


--- PSP片手に、朝を迎える事に成っていた。 ---


寝れるはずだったのに、今日も睡眠不足のままで一日を過ごすことに成ろうとは。


洗顔と歯磨きに洗面所へ直行。


今日の体調は…


相変わらず、スネの横の筋肉が張っている。思わず「何、緊張してんねん。」と言いたくなる程に。


後は、日毎に楽に成って来ているのになぁ。


看護師さんが、恒例の検温に来た。


看護師:「今日から、お薬が増えますので。」


私  :「えっ! 何の薬? 聞いてないけど…」


と、素早く反応する。薬嫌いの宿命と申しましょうか。病院に入ったらまな板の上の鯉「いい加減諦めろや!」と言い聞かせる。


看護師:「先生に聞いておきます。」


袋の中身は、オレンジの小粒(アルファロール (0.5mg))の錠剤だ。




H先生が、朝の回診に見えた。


H先生:「おはようございます。今日からリハビリですね。」


私  :「昨日、リハビリの先生が来てくれましたよ。」


H先生:「持久力アップを目的に頼んでますから。」


私  :「そう聞いてます。」


H先生:「じゃ、リハビリ頑張ってね。」


H先生:「あっ 今日からお薬増えますので。」


私  :「何の薬ですか?」


H先生:「カルシウムの吸収を助けるビタミン剤ですよ。」


私  :「そうですか、解りました。」


前回のレントゲン検査で、以上はなかったが予防的に投与するようだ。備えあればか? ビタミン剤だから良いけど…



事務員さんが「リハビリから呼ばれました。」と告げに来た。


エレベーターを降り、1F左奥のリハビリステーションに向かう。


部屋に入って名前を告げると、診療台に案内され、そのまま診療台に上がった。


初めに、握力を計る。右が15Kgで、左が12Kg、まるで小学生並の握力しか無い。正常なときの握力は、左右共に55〜60Kgの間にはいたはずの握力が… 今は無い。


リハビリは、軽く体を解すことから始まり筋トレに移る。


筋トレと言っても、そんな大変な事はやっていないし、炎症が完全に治まっていない状態ですることでも無い。


仰向けの状態で膝を曲げる、そして膝の裏側に三角の台(足が浮く程度の高さの台)を差し込む。


この状態で、両スネの部分に1Kgのウエートを巻き膝下の曲げ伸ばしをする。


片足ずつ上げて5秒間停止、これを交互に繰り返し各々20回程度繰り返す。回数はあくまで目安であって、疲れたら無理は禁物である。


加えて両腕は、混紡の様な物に同じく1Kgのウエートを巻き、ベンチプレスをする。


両腕も同様に押し上げては5秒間停止、同じく20回程度繰り返す。こちらも回数はあくまで目安です、初めから無理は禁物である。


O先生:「どうです? 疲れました?」


私 :「この動作は、問題なく出来ますね。」


私 :「動きが悪いのは、真上に腕を押し上げる事と、大腿部を上げる事ですかね。」


O先生:「では、明日から徐々にやっていきましょう。」


自分で行う為のリハビリメニューが書いてあるプリントを手渡され、やり方の説明を受けて終了した。


部屋に戻る道のりには、マスクで口元を覆い「ゴホ、ゴホ!」している外来患者の中を抜けて行く事に成る。


免疫力が低下している患者が、こんな中歩いて良いのだろうか? しかも新型インフルエンザが横行している最中に。


部屋に戻ると、手をアルコール消毒し、うがいをしに洗面所に向かう。アルコールは、各部屋の入り口に常備されており、部屋の出入り時には必ず消毒する事に成っている。


リハビリのメニューを見ながら少しやって見る。


ふと、このリハビリの方法に疑問が生じた。


今まで来た患者さんで有ればこれで良いだろう。しかし私の場合は症状が違う、それが全く反映されていない。


私の場合は、筋肉だけが破壊され筋力低下に陥って居る訳では無く、筋自体も萎縮した状態なのだ。


腕を上げる動作に於いて言えば、腕を持ち上げる筋肉と下ろす筋肉とが相反して動くのが常識なのに、このバランスが崩れている。


上げる筋肉が縮むと同時に、下ろす筋肉が緩む。反対に上げる筋肉が緩むと、下ろす筋肉が縮むと言う相反した動きをするのが当たり前である。


この事を踏まえて考えて頂ければ、私が何を言いたいか解って頂けると思う。


私が腕を上げようとすると、同時に反対方向へ戻そうとする力が既に掛かっている。言うなれば反対側にゴムが付いている様にです。


左腕は最悪で、横に開いて行って頭の横まで上げようとするのだが、腕は真横(90°程度)から以上は上がらない。


右腕は多少ましで、真横よりは上がる(100°程度)が、それ以上はどう頑張っても無理のようです。


先ずは筋トレ以前に、このゴム(筋の萎縮)を何とかしないと、持久力アップで無くただのガマン大会に成ってしまいそうだ。


明日リハビリの先生に、カリキュラムを相談して見ようと思う。


以後のイベントは何も無し、これから暇な一日を過ごすことに成りそうだ。


時々、Y田さんが暇つぶしと筋力低下防止を兼ねて、フロアーを散歩しているのに同期するように、隣室のM本さんも出て来て歩き出す。


私もお付き合いで参加、これを一日に2〜3回繰り返す。3人でゾロゾロと、会話を伴い50m程の通路を徘徊する。きっと端から見れば、異様な後景に写っているのかも知れないな?と思いながらも。





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